Adobe CS5がやってきた(その3)。
Adobe CS5出荷後のアップデートでCamera RAWから直接レンズ補正が呼び出せるようになったってんで、最も気になっていたDxO Opticsとの機能比較を行ってみた。
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Comments (0)Adobe CS5出荷後のアップデートでCamera RAWから直接レンズ補正が呼び出せるようになったってんで、最も気になっていたDxO Opticsとの機能比較を行ってみた。
Canon EOS 5D + EF17-40mm F4L USMで撮影した写真をDxO Opticsで現像したもの。
全く同じデータをPhotoshop CS5付属のCamera RAWで現像したもの。
両者を見比べてみると、画面中央部の歪曲収差の補正量が違っていたりして興味深い。
今回のテストで感じたのは、DxO Opticsが相変わらず自然な仕上がりとなるのに対して、Camera RAWはどうも機械的な仕上がりになってしまう点。
現像パラメータはいずれも限りなくデフォルトに近い状態としてあるが、DxO Opticsの方が色調・コントラスト・ノイズ処理のいずれも自然な仕上がりとなっていて、撮って出しの状態でも十分絵になっている。Photoshopしか持っていないフォトグラファーにとってCS5のアップグレード内容は願ったり叶ったりだろうが、DxO OpticsユーザがCS5の画質に満足出来るかと言われるとちょっとなぁ…と思ってしまった。
てな訳でDxO Opticsが愛佳わらずクオリティ重視である事は実感出来たのだが、それはさておき処理速度を何とかしてくれよ。
Camera RAWが一瞬でレンズ補正してしまうのに対し、DxO Opticsでの現像作業は1分31秒(@MacBook Late2006 2.0GHz Intel Core 2 Duo)も要してしまった。アプリも平然と32bitモードで動作しているようなので、せめて64bit対応位して欲しい。
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Comments (0)ぶっちゃけ正式発売日前の5/26(水)には不在通知が入ってたんだけど、27日に受け取って28日は寝かせて29日にインスコ終えたら今日になっちゃった訳ですよ。
無論この短期間で全部が全部の機能を確認出来る訳も無いので、気付いた点をぼちぼちアップしていく事にする。
何の変哲も無い段ボール箱。
伝票とガムテがAdobeオリジナルなのは以前と同様。
今回のパッケージはこんなカンジ。
時代に逆行して旧バージョンよりデカくなっているのがちょっとイヤ。
てか、今回のパッケージはCSパッケージになってから一番出来が悪いんじゃないかと思うのは気の所為だろうか?
見た目は凝っているようなのだが中を開けてみると結構ヤワなパッケージで、こんなん付ける位だったらCS1の時のトールケースの方がよっぽど使い勝手がいい。
とまぁパッケージにばかりグダグダ言っても仕方無いので、中身の議論に移りたいと思う。
前回アップグレードしたのがCS3だったので、今回は実に3年振りのアップグレード。
お目当ては矢張りMac版の64bit対応とCS4以降に追加された新機能なのだが、現時点ではまだサブマシンのMacBookにしかインストールしていないので64bit化の恩恵には与れていない。
最近の用途といえば専らPhotoshop & Bridgeでの写真現像で、今回のアップグレードで一番楽しみにしていたのもCamera RAW回りの機能改善だった。
という事で、早速Camera RAWで以前撮影した写真を開いてみたのだが特に機能が増えたような印象は受けなかった。Photoshop本体に関しては既に各所で色々な情報を仕入れていたのだが、もしかしてCamera RAWなんて誰も興味無いんだろうか…。
しかし、デジタルカメラ関連の新機能に関しては‘自動レンズ補正’の方がよっぽど気になる所。
以前購入したDxO Optics Proと機能的にはモロ被りなので、場合によってはDxO Optics Proが無用の長物になってしまうような事が有り得るかも知れない。
…なんて危惧していたのだが、どうもこの心配は取り越し苦労に終わりそうである。
というのも、自動レンズ補正はどうやらCamera RAWからダイレクトで呼び出す事が出来ないらしい。
DxO Optics Proであれば露出補正からカラーバランスから収差補正からノイズ除去から全ての現像処理をまとめて実行出来るものの、Photoshop CS5では一旦Camera RAWから吐き出されたビットマップに対してレンズ補正を行う事になる為、RAWデータの情報量をフルに活用出来ない。特にノイズ除去とアンシャープマスクと収差補正は同時に行わないと間違いなく効果が落ちるので、自動レンズ補正がCamera RAWから呼び出せないというのは既にその魅力の半分以上を失っていると言っても過言ではない。
現像後のカラーバランスはDxO Optics Proの方が圧倒的に気に入っているので、少なくともデジタル一眼のデータは引き続きDxO Optics Proで実行していく事になるのだろう。64bit対応のv6.2も最近出たばっかりだし。
てか、Camera RAW上で自動レンズ補正出来ないのが不可解で仕方無いんですが。
単なる私の見落としであるものと信じたいので、何方かCamera RAW上で自動レンズ補正する方法を教えて下さいマジで。
とは言うものの、自動レンズ補正は他の場面で活躍しそうな気がしている。
Lens Profile Creatorなるユーティリティを使うと自前の収差補正プロファイルが組めるようなので、例えばPowerShot G7のような古いコンデジでRAW撮影するような場面では活路が見出せるんじゃないかってワケ。
プロファイル作るのも結構大変そうではあるものの、レンズ交換を伴わないコンデジであれば一度プロファイルを作ってしまえば後は使い回せる筈なので、時間が出来たら挑戦してみたいと考えている。
あと、地味な改善ポイントとしてインストール後フォルダを移動しても階層構造を再構築してくれるようになった。
CS3の時は、例えばインストール時に作成された /Applications/Adobe Photoshop CS3 を /Applications/Adobe Creative Suite 3/Adobe Photoshop CS3 に移動すると(確か)Photoshop起動時にクラッシュするという不具合が生じていた。
しかし、今回のバージョンからはデータを移動後にアプリケーションを起動すると階層を再構築する旨のアラートが表示され、再構築後は従来通りアプリケーションが利用出来る。偶然発見した改善ポイントであるが、以前のようにアンインストール→新しい階層に再インストールという作業が必要無くなったのは嬉しい。
それにしても、Mac Pro側のPhotoshopが最新版に出来るのは一体いつになるんだろう??
OSも愛佳わらずLeopardだしなぁ…。
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Comments (0)暫く画質比較に堪えるような写真を撮影していなかったのだが、ここ最近になってようやく人様にお見せ出来るような写真が撮影出来たのでアップしてみる。
CHDK@PowerShot G7でRAW(DNG)&JPEG撮影(ISO200、7.4mm、f/2.8)。
Camera RAW v4.6.0.30にて露光量+0.5、コントラスト+63、明瞭度+8、自然な彩度+34で現像。
Photoshop‘レンズ補正’フィルタにてゆがみ補正+5。
Nik Dfine2にて暗部のみノイズ除去。
まずはJPEGデータの場合。
露出アンダーで撮影したにも関わらず、展望台周辺の明るい部分が飽和している。
続いてはRAWデータ(正確にはDNGだが)の現像結果。
撮りっ放しの状態では若干カラーノイズが目立ったが、細部までよく解像出来ている。
JPEGデータのピクセル等倍表示。
展望台下面のパネルの溝が解像出来ていない。また、構造物の解像感もかなり甘い。
RAWデータのピクセル等倍表示。
こちらはパネルの溝もそこそこ解像出来ている上、画面全体の解像感も良好である。
今回例示した画像に限らず、JPEGだとエッジのジャギーが目立ったり、階調が損なわれていたりする場合がかなり多い。
私のようにJPEGだろうが何だろうが現像ソフトでいじくり倒してしまうような人間にとって、CHDKのRAW撮影機能は最早必要不可欠といえる。
但しRAW&JPEGの場合は1回の撮影毎に数秒程度待たされるので、連写ないし速写性能という観点では大きなデメリットとなる。
もうちょっと処理が速くなれば嬉しいのだが。
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Comments (0)我が家のCHDK環境も安定動作するようになってきたので、一通りのインストール手順をまとめておこうと思う。
ここで想定しているのは、主として次のような皆様。
PowerShot G7以外のカメラは、持ってないんで知りません。
RAW撮影じゃなくてシャッター速度1/100,000秒のハイスピード撮影がしたいだとかバルブ撮影がしたいだとかいった皆様、お好きにどうぞ。
Windows環境でインストールされたい方、どうぞ御自由に。
ぶっちゃけCHDKの関連情報は探せば幾らでも出てくるし、特にWindows環境でのセットアップに関する情報には事欠かないと思う。しかし、私のようにPowerShot G7 & Mac環境でどうしてもRAW撮影を実現したいんだがどうもインストールで躓いてしまう、という少数派な皆様の為だけに、このエントリをアップしておこうと思い立った次第である。
但し、一部Web上に散見される情報と異なる手順を採っている上、手順そのものの再現性までは検証出来ていない。また、CHDKのバージョンによってはインストール方法が若干異なるかも知れない。あくまで、インストール成功事例のひとつとして御認識頂ければ幸い。
まず、用意すべきものは以下の通り。
まずお約束として、カメラ本体は必須。
続いて記録メディアだが、SDカードでもSDHCカードでも構わない。当方の環境では、Panasonic製のClass4 SDHCカードを使用している。
また、前記SDカードが読み書き可能なカードリーダも必須である点に御注意頂きたい。RAWで撮影したデータはPowerShot本体のUSBポートから転送する事が出来ないのと同時に、CHDKをインストールする際にもMacからSDカードへの書き込みが可能でなければならない。安物でもいいので、ひとつ入手しておくべきである。
肝心のCHDKモジュールについては、CHDK Wikiから最新版をダウンロードしてくればよい。通常はAllBestと呼ばれるフルパッケージを拾ってくればよいだろう。インストーラAppleScriptの使用方法は後述するが、取り敢えずここからzipファイルを拾ってくればOK。
しかし、ここで注意すべき点はPowerShot G7本体のファームウェアバージョン。G7のファームウェアは4種類が出回っているらしく、ファームウェアと対応したバージョンのCHDKでないと動作しない。
ファームウェアの確認に必要な作業は、SDカードを一旦Macに接続して、メディアの最上位階層に‘vers.req’という名称の空ファイルを置くだけ。よく分からない方は、試しに任意のCHDKをダウンロードするとvers.reqが同梱されているので、これをSDカードにコピーすればよい。
この状態で一旦SDカードをPowerShotに戻して、カメラを再生モード(背面の再生ボタンを長押しして起動)で立ち上げて、背面のFUNC.SETボタンとDISPLAYボタンを同時押しする(FUNC.SETをやや早めに押すと巧くいく)と、以下のような表示が現れる筈だ。
Canon PowerShot G7 P-ID:3125 NT Firmware Ver GM1.00I E32 Nov 1 2006 12:00:20
千奈美に、FUNC.SETボタンとDISPLAYボタンの同時押しを何度か繰り返すとハードウェアのエラー情報やトータル撮影枚数等の情報が表示される。
上記の‘E32’というのも実はエラー表示だったりするのだが、E18とかE32とかはG7だとよく発生する症状らしい(エラーの名称についてはこちらを参照)。
それはさておき、上記の手順で確認出来たファームウェアバージョンと対応するCHDKを改めて拾ってくる必要がある。私の場合は‘GM1.00I’というのが該当するバージョン。千奈美に、本エントリの手順でインストールに成功したのはg7-100i-0.9.9-868-full.zipである。
CHDKとインストーラAppleScriptが用意出来たら、MacにSDカードを接続した状態でインストーラAppleScriptを実行する。FinderでダブルクリックするとAppleScriptエディタが起動してしまう筈なので、ウインドウ上方の再生ボタンをクリックするか、メニューバーから‘スクリプト→実行’する。
まずはフォーマットすべきドライブを尋ねられるので、接続したSDカードを選択する(※間違っても内蔵HDDを選択してしまわないように!!)。続いてそのままフォーマットするかパーティションを切るか尋ねられるのだが、当方の環境ではパーティションを切ると正常に撮影出来なかった為、取り敢えずそのままフォーマットされる事をお薦めする。最後にCHDKの場所を訪ねられるので、zipアーカイブのままの(解凍されていない、ダウンロードしてきたままの状態の)CHDKアーカイブを選択する。マシンスペックにもよるが、概ね1分程度待てばインストール作業が完了するだろう。
ここまで出来たら、あとは巧くいったも同然。SDカードの書き込み防止スイッチをONにした状態でPowerShotに戻し、カメラを撮影モードで起動するとCHDKの起動画面が表示される筈である。
ここで起動画面が表示されなかった方、再度上記の手順をお試し頂きたい。それでも巧くいかない方、私には解決の術が思い付きません。お手上げです。
CHDKが問題無く起動する事を確認したら、RAW撮影を有効にする。但しCHDKのRAWは互換性に乏しく、Photoshop等の一般的なRAW現像アプリケーションでは読み込めない。そこで、RAWではなく直接DNG形式でデータを保存出来るよう設定を変更しておく。
カメラ背面左上の丸いショートカットボタンを押す。すると液晶パネルの中央下部に<ALT>という表示が現れる(この状態を俗に‘ALTモード’と呼ぶ)ので、この状態でFUNC.SETボタンを押すと‘Select script file’というメニューが表示される。十字キーでTEST/フォルダを選び(※FUNC.SETを押すと決定、MENUを押すと戻る)、BADPIXEL.LUAを選択する。
このままカメラのシャッターボタンを押すと、ずらずらとBADPIXEL.LUAの実行メッセージが表示されてから2回程自動でシャッターが切られる。どうやら撮像素子のピクセル情報を取得しているらしいのだが、2回自動で撮影されたRAWファイル同士を比較して、差分が生じていない事を確認の上、badpixel.binという情報ファイルが生成される。従って、BADPIXEL.LUAの実行中はカメラに触れない方が良い。
しかしこの処理内容が厄介で、完全に撮影データが一致していないとエラーとなってしまう。badpixel.binではなく、bad_tmp.binが残ってしまった場合は失敗。再度シャッターボタンを押してBADPIXEL.LUAを実行する事になるのだが、これがまた何度やっても巧くいかなかったりする。これはBADPIXEL.LUAの判定処理が厳し過ぎるのが原因らしく、どうしても巧くいかない場合にはこの辺の情報を参考にBADPIXEL.LUAを修正の上何度かトライして頂きたい。
無事badpixel.binが生成されたら、ようやくDNG保存オプションが有効に出来る。ALTモードのまま背面のMENUボタンを押すと、先程とは異なるMain Menu画面が表示される。RAW parametersを選択後、Save RAWをONに、DNG formatをONに、’DNG‘ file extensionをONにする。その後背面のショートカットボタンを押してALTモードを抜けると、写真を撮影した際にRAW+JPEGでデータが保存されるようになる。再生モードではJPEGデータのみが確認出来るので、カメラ本体で写真をプレビューしたい場合はJPEGデータを参照し、現像の際はRAW(と言うかDNG)を使用すればいいというワケ。
またRAW撮影機能だけに特化させたい場合は、Main MenuでExtra Photo Operationsを選択して、Disable OverrideをOnにする。こうしておくと、CHDK側で設定されたシャッタースピードやISO感度等の設定が全て無視され、通常のG7ライクな撮影スタイルのままRAW撮影が楽しめるので便利。
実際にCHDKを使用してみると、導入の敷居が高いのはインストール作業位なもので、CHDKがウリにしているRAW撮影だのバルブ撮影だのブラケット撮影だのといったような機能は使い込んでいくうちにそれなりに理解出来てくるのではないかと思う。
殆どのCHDKユーザ(ないしユーザ予備軍)はRAW撮影に魅力を感じているのではないかと思うし、単にRAW撮影だけ実現したいという事であれば前述の通りBADPIXEL.LUAを実行してDNGで書き出せるように設定変更して、Disable Overrideすればそれでオシマイなのである。そもそも、現像アプリにUFRaw等の(CHDKのネイティブRAW形式を読み込み可能な)RAW現像ソフトを利用可能な環境にあれば、それこそSave RAWさえ有効にしておけばあとは写真を好き放題に撮りまくるだけなのである。とは言うものの、余りに汎用性の低いRAW形式で保存するよりはきっちりDNG保存出来るよう設定しておいた方が後々便利に違いない。
こんな遊び甲斐のあるハッキングウェアを見過ごしてしまうというのは大変勿体無い話ではないかと思うのだが、いかがだろうか?
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Comments (4)DxO Optics Proをレジストしてしまったので、ここ最近は撮り貯めた写真の現像にいそしんでいる。
ぶっちゃけAdobe CS3 Premiumなんぞ持っていたりする手前、今更RAW現像ソフトを新規に導入するというのはちょっと抵抗もあった。過去にもApertureやらLightroomやらに心惹かれていた時期はあったものの(Lightroomは実際β版にかなりお世話になっていたし)、結局Photoshop CS3のCamera RAWで事足りてしまうだろうというのが結論だった。
しかしOptics Proの試用版をじっくり使い込んでみた結果、Camera RAWを遥かに凌駕するような現像能力を見せ付けられてしまった。ダウンロード購入のソフトウェアに何万も突っ込む事には正直抵抗もあったが、丁度年末年始に次期バージョンへの優待アップグレード版を割引販売していたので、この機会にと思い購入してしまった。
さて、Camera RAWとOptics Proとではどの程度の実力差があるのだろうか?
まず御紹介するのは、従来通りCamera RAWで現像した写真。(Canon EOS 5D、EF17-40 F4L USMにて撮影)
続いて、同じ撮影データをOptics Proで現像したもの。
実際にはOptics Proでの現像処理を先に行い、Camera RAWの現像結果を近付けていくような手順を採ったのだがこれがまたなかなか合わない。
ただ、今回の検討目的はあくまで作品作りに適したRAW現像ソフトを見極める所にあるので、細かい色調の違いに関しては目をつぶる事にした。
いずれも作業負荷は大差無かったのだが(Optics Proの方が慣れていない&現像時の演算処理に時間が掛かる分、現像完了までの時間は若干多く要してしまったが)、Optics Proの方が色の抜けが良く、Camera RAWは多少チューニングを凝ったとしても何となく‘すっきりしない’絵になりがちな印象を受けた。
特に今回のサンプルは夕暮れ時の逆行気味な代物だという事もあって、シャドウ部の明度をかなり持ち上げた結果、Camera RAWでは若干眠たい絵になってしまった。
無論、Camera RAWについてもまだまだパラメータをチューニングする余地はあるだろうし、お手軽さに関してはBridge + Camera RAWのコンビネーションに一日の長があると思う。
しかし、じっくり作品を作り込む前提であればOptics Proを使わない手は無いだろう。少なくとも、私は手元の写真数十枚を試しに現像してみた結果、Optics Proの絵作りにかなり惚れ込んでしまっている。特に倍率色収差とディストーションの補正処理に関しては、Camera RAW等他のRAW現像ソフトでは絶対に真似出来ない芸当と言える。今回使用したEF17-40も、広角ズーム故に中央部と周辺部ではかなりの画歪みが発生している。これがデフォルト設定のままでもすっきり解消出来てしまうというのだから、矢張りOptics Proは凄い。
ついでに、Optics Proのノイズ除去機能とNik Dfineでのノイズ除去の性能についても(折角Dfine持ってんだし)比較してみる事にした。
まず、Optics ProのDxO Noise機能を用いてノイズ除去を行った場合。(※DxO Noiseだなんて名前が良くない。尚更ノイズが乗ってしまいそうではないか。)
DxO Noiseの方が若干ノイジーな絵になりがちだったものの、写真として観る分にはむしろ自然と思える程度であった。
一方、Dfineの処理結果は如何にも後処理を施しましたといったような具合で、人肌もアスファルトものっぺりしてしまい、シャドウ部のノイズ除去処理も若干やり過ぎな印象を受けた。
Optics Pro非対応のカメラで撮影した写真データやスキャン画像を処理する程度であればDfineでもなかなか良好な処理結果が得られていたのだが、矢張り対応機種で撮影した写真データに関しては、読み込みから現像までの処理を一貫して行えるOptics Proで処理した方が望ましい結果が得やすいと言えるだろう。
DxOの日本向けサポートもなかなかレスポンスが良くて、操作上不明な点や改善要望に対してきちんとお返事が来るというのは非常に安心感がある。
しかし、そんなDxO Optics Proに対しても幾つかの不満がある。
まず、何はともあれ処理が重い。最後の現像処理に時間が掛かるのは仕方無いにしても、ちょっとパラメータをいじっただけでプレビュー表示に時間が掛かったり、写真を選び直す度に新しくプレビュー画像を生成し直していたり、流石に何十枚も現像処理を施しているとストレスが溜まる。
次に、現像処理が完了するまで複数画像を同時に比較する事が出来ない。例えば同じ時間帯に撮影した写真を何枚か並べて色調を合わせたいといったような要望は容易に想定出来る所であろうが、これを可能とする機能が現状Optics Proには存在しない(→次期バージョンでは一応「バーチャルコピー間の比較や、選択した画像との比較が可能」になっているらしいが)。Adobe Bridgeのようにファイルブラウザのプレビュー表示にも現像結果を反映するような工夫があって然るべきだ。
最後に些細な事ではあるが、現像後のデータに元データのExif情報が全て事細かに埋め込まれてしまう点。カメラのシリアル番号とか、余計な情報まで埋め込まれてしまうのは正直困る。書き出し時に個別でON/OFF出来るようにするとか、せめてExif情報を一切付加しない設定を用意するとか、何らかの配慮が欲しい。
なんて言ってはみたものの、ホビーユースであれプロユースであれ、DxO Optics Proはかなりオススメなのである。
単体の写真現像ソフトとして、これ以上の選択肢はなかなか無いであろう。
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Comments (0)久々にデジカメの話。
ド素人の写真とハイアマチュアの写真の違いを例示するとまぁ2つ3つでは片付かない所だろうが、フレーミングのような‘感性’に依存する項目、ブレやピントズレのような‘技術’に依存する項目に比べても、ホワイトバランスの調整というのは絵作りを議論する上で比較的ウエイトが高い項目と言えるのではなかろうか。
ホワイトバランスなんて言うと難しく聞こえてしまうが、ざっくり言うと‘撮ったモノがそれらしい色で見えるか?’というコト。
Web上でも世の奥様方なりがコンデジで日常的に撮影したような写真をよく見掛けるが、私の場合露出不足云々とかはさておいてもホワイトバランスだけはどーも気になってしまうのだ。
人間の目なんてえー加減なもので、視細胞が受けた光刺激を脳が周囲環境に応じてテキトウに変換した結果、どんなライティング状況においても赤いものはそれなりに赤く見える。
しかし、赤い物体を真っ青なスポットライトの下で見ると真っ黒にしか見えない。同様に、早朝と夕方では建物の色が異って見える。我々は常に正しい色を視覚しているものと思い込んでいるが、前記の理由から屋外で撮影した写真を帰宅後元通りの色に現像するというのはそれなりに厄介な作業なのである。
無論、色作り自体にも個性が反映されるべきであって、全ての写真が元通りの色で現像されるべきだなんてこれっぽっちも考えちゃいない。トイカメラの色作りとか、それはそれで面白い。或いはベルビアに現像された写真だって、現物とは色調が随分異なるではないか。
しかし、あるべき色を再現出来ないコトを棚に上げて色作りを語るのは、単なる現実逃避と言わざるを得ないだろう。
一昔前のデジカメだとPhotoshopでいじっても妙な色に転んでしまうような代物が当たり前に出回っていたが、幸いにも昨今のデジカメは例えコンデジであってもそこそこ綺麗に撮れる。
しかし、オートホワイトバランス設定(被写体に応じて自動的にホワイトバランスが変化する)だと概して色転びが生じがちである。だからこそ、ホワイトバランスの設定はある程度マジメに行っておくべきだと思うのである。プリセットの「太陽光」「曇り」「蛍光灯」を使い分けるだけでも随分違う筈である。
さて、私が愛用しているEOS 5D(※初代)。
こちらも御多分に漏れずホワイトバランスの設定が可能なのだが、私の場合JPEGではなくRAW撮影オンリーなので、撮影後の現像処理が必須である。裏を返せば色温度なんて撮影後にどうとでもなるので、従来は面倒臭いから5200K固定で撮影しておいて、シビアな露光条件で撮影する時だけ一応マニュアルホワイトバランス(MWB)設定を行うように心掛けていた。
MWBとは具体的に何をするかと言うと、通常は撮影環境下に無彩色の基準となるグレーカードを設置して、それを撮影してカメラ側に‘正しいグレー情報’を記憶させてから本番撮影を行う訳だ。その後撮影した写真には既に撮影済みのグレーカード情報を基に自動でホワイトバランス調整が行われる為、帰宅してからもある程度被写体の色が再現された状態で写真を閲覧出来る。(但し、RAW画像の場合はピクセル単位の色情報は変更されず、ホワイトバランス情報が数値として格納されるだけ。)
しかし、実際にはこのグレーカードを撮影するという作業が意外と厄介。
例えば人ごみの中でカメラの設定を行わねばならない場合、一体何処にグレーカードを設置すればいいのだろう?? 雨天時に撮影を行う場合、グレーカードが雨に濡れてしまう事も考えられる。
グレーカード撮影というのは、意外にも素人の想像を超える程厄介な作業なのだ。
んで、登場したのがタイトルにもあるbaLensという代物。
グレーカードを撮影するのが面倒であれば、レンズの表面に半透明グレーのフィルターを被せて、光源に向けて撮影すれば基準グレーの情報が得られる。あとはここで得られたデータを基にMWB設定を行えばいい訳だ。
baLensは、半透明グレーのフィルター付きレンズキャップである。これを使えばグレーカードを設置する手間は省けるし、撮影時以外はレンズキャップとしても利用可能なのでとても便利。しかし、実際の所どの程度きちんとホワイトバランスが補正されるのであろうか? 今回は実際にbaLensを購入して試してみる事にした。
尚、今回は夜間に室内で蛍光灯ガンガンに点けてる状態で三脚も立てずにテスト撮影を行った故、今後もう少し環境を変えて検証を行ってみる必要はあるかと思う。その点は御了承願いたい。
まず、いつも通りグレーカードを撮影してみた。
あくまでグレーの色情報が必要なだけなので、これ位ボケボケな画像でも構わない。
続いて、baLensで撮影したグレー情報。
baLensはレンズキャップの中央に申し訳程度に半透明のドーム状パーツが付いているだけなので、中央部が丸くグレーに写るだけ。(※今回の写真では、蛍光管もうっすら透けている。)
ホントにこんなんでホワイトバランス修正出来るのか??
さて、何を撮ろうか悩んだ揚げ句、手元にあった先月の青封筒撮影してみる事にしたww
全ての写真はAdobe Bridge CS3のCamera RAWから‘撮影時設定のまま’Adobe RGB指定で出力した。
まずはグレーカード情報を指定してMWB撮影を行ってみた例。
前述の通り撮影条件が悪いので畳の色とかがアレなのだが、青とかオレンジとかはそこそこ現物に近い色が再現されていると思う。
ちなみに、使用したグレーカードはCanonのパンフレットに付いてた簡易的なモノ。こんな代物でもそこそこ補正出来てしまうのが嬉しいやら哀しいやら。
続いてはbaLensの撮影情報を指定してMWB撮影を行ってみた例。
こちらはグレーカードで補正した場合と比べると若干暖色系に転んでるかなー、という印象を受ける。
3つ目はAWBで撮影を行ってみた例。
明らかに青系に転んでいる。世に出回っているコンデジ写真でよく見掛けるパターン。
最後は色温度5200K固定で撮影を行ってみた例。
今回の場合はそこそこマトモな色で撮影出来てしまったが、矢張りグレーカードで補正した場合と比較すると青転びが目立つ。
参考まで、Camera RAWで読み込んだ際の色温度及び色かぶり補正の値を記しておく。
グレーカードで補正した場合と比べて、baLensが若干暖色寄りなのがよくわかる。
| 撮影条件 | 色温度 | 色かぶり補正 |
|---|---|---|
| グレーカードで補正 | 6400 | -3 |
| baLensで補正 | 6800 | -7 |
| オートホワイトバランス(AWB) | 4950 | +4 |
| 色温度指定(@5200K) | 5200 | +2 |
さて、結論としてbaLensはどうなんだろうかという話だが。
個人的にはかなり使えるんじゃないかと思う。
JPEGで一発撮りする場合はもうちょっときっちり補正して欲しい所だが、RAWで撮影する分にはどの程度色転びするか事前に分かっていればその分現像時に補正してやればいい。
今回の結果からも若干暖色寄りに出てしまう傾向は掴めたので、それはそれで実用上問題無い。特に屋内イベントや屋外での撮影時にはどんどん使っていきたいアイテムだと感じた。
それと余談になるが、今回使ったレンズはCanon EF 17-40mm F4L。
グレー情報はテレ側一杯までズームして撮影したのだが、それでもドーム部外の影になっている部分が結構目立つ。
ぶっちゃけ、こんな写真できちんとMWBて設定出来んのか?? 非フルサイズ機ならあんま気にならないレベルなのかも知れんが、フィルタ径77mmなんてフルサイズ機での使用がメインだろうし、それでいてこれだけ周辺がケラレてしまうのはちょっと気掛かりである。
30mm以下の広角レンズ(非マクロ)だとグレー部分の面積が更に小さくなる筈なので、もしかすると予期せぬトラブルが生じたりするかも知れない。
そういった場合にはグレーカードを併用するとか、別の補正手段を使う事になるんだろうなぁ。expodiscとか。
ただこっちはお値段が張る上baLens程のお手軽感は無い(少なくともレンズキャップとは呼べないだろう)ので、baLensはなかなかいいトコロを突いてるんじゃないかと思う。
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