最強の家計簿アプリ「ReceReco」は何故有終の美を飾れなかったのか?

最強と謳われた家計簿アプリ「ReceReco」のサービスが3/31をもって終了した。
今回はこのReceRecoにまつわる顛末についてあれこれ。

ReceRecoの特徴は、レシートを自動で読み込むOCR機能と、使いやすいUIのベストマッチであった。
このOCRってのがちょっと厄介で、何でもかんでも自動で認識って訳には行かず、結構な手入力が必要だった点は否めなかった。
しかし、それでもUIがそこそこよく出来ていたので、数年来このアプリを愛用してきた。

しかし、そのReceRecoが3/31をもって全てのサービスを終了した。
サービス終了ったって、肝心の家計簿データは手元のiPhone上に保存されているし、精々電話番号からインターネット経由で店舗を検索する機能が使えなくなるとか、新しいデータが追加出来なくなるとか、その程度の事だと甘く見ていた。
…が、事態はそんなに甘くなかったのである。

昨年度末、仕事が猛烈に忙しかった事もあってReceRecoのサービス終了の話なんてすっかり何処かに飛んでいっていた。
んで、ふと気付いたのが4/1の昼。
ちょっと嫌な予感がしたのでReceRecoを起動してみたら、まず出てきたのがこの画面。(※スクショ取ったのは今日。)

ReceReco終了のお知らせ。

レシーピに移行する気はこれっぽっちも無い。
取り敢えず今まで苦労してつけてきた家計簿データを見せてくれ…と、何をやっても上の画面から抜けられない。

いやいやそれは無いだろうと、ネットワーク接続を切ってiPhoneの日付を騙してみる技を試行。
しかし、しかしだ。

んな事ぁ聞いてない。

ちょっと待て、と。
今まで全然気付かなかったのだが、何とReceRecoはネットワーク接続OFFだと起動しない。
ネットワーク接続なんて、店舗名検索位でしか必要とされていないにも関わらず、だ。

これは随分マズい事になった。
過去ウン百万円分の家計簿データがサービス終了と共に全くアクセス出来なくなったのである。
確かに、サービス終了しますと言われて放置していた私が一番悪い。
だが、家計簿データそのものの所有権は私にあるのであって、アプリのサービス終了を理由に完全にアクセス出来ない状態にしてしまうのは流石に如何なものかと。

その後もアプリバージョンを過去のものにしてみるとか色々試してみたのだが、状況は好転せず。
最悪生データにアクセスすればいいや程度に甘く考えていたのだが、昨今のiOSはSandboxによりアプリのデータが厳重に保護されており、iFunBoxなどのファイルブラウザを使用しても全くアクセス出来なくなっていたのである(脱獄すれば行けるのだろうが、そのリスクを冒す精神的余裕が今は無い)。
結局、たった半日のタイムラグにより私は過去ウン百万円分の家計簿データをあっさりと失ったのである。
スマホアプリに頼る事って、こんなにも危険なのか。その事実をまざまざと突き付けられた瞬間であった。

もう、金輪際スマホアプリで家計簿を付けるようなバカな真似はしない。
そう堅く誓った。

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