久々にDVDオーサリング。

とは言っても、実際の作業は昨日から行っていたりするのだが。

昨今デジタル家電が急速に普及したことで、ハードやソフトの安定性が損なわれてしまったり、ソフトの違法コピーが平然と行われたりと、決して万事が理想的な方向へと進んでいる訳ではない。しかし、実際にそれらの技術的背景や製造ワークフローを体験することで、それらに対する有り難みが飛躍的に増すことは間違いない。
例えばDVDオーサリングを行う場合、何も考えずにメディアへ書き込むと再生互換性が著しく落ちる。例えば私の所有する『PIX-DVRR/FW3』ではこれまでにDVD再生でエラーしたことは一度も無いが、デスクトップマシンの内蔵ドライブや自宅のDVDレコーダでは頻繁に映像が落ちる。また、素材データの書き出しに関しても注意が必要である。データレートを読み誤ればメディアに収まり切らなかったり、逆に容量を持て余してしまったり。素材をNTSCカラーに変換した途端色が激変してみたり。とにかく、DVD1枚焼くのにも相応の手間がかかるのである。それでいて市販のDVD VIDEOが「高いから」コピーしよう等と思い付く輩は、きっと相当の無神経な人間であるに違いない。

モノが溢れた世界に生きる我々は、どうしてもモノの有り難みを忘れてしまいがちである。しかし、どんなにチャチな代物であってもそれを創った人間の魂(=努力)が宿っているのである。
「モノの裏に隠れた歴史を読む」「不満があるなら自分で創る」それは以前から私のポリシーとしているものであり、モノ作りを生業としている人間にとって忘れてはならないことであると思う。

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