「P2Pでの不正流出にはiTunesの正式販売で対抗」…その心意気が素晴らしい。

この問題については盗難が発覚した当初から伝えられていたが、つい最近になって対応措置が正式に発表された。その内容は「未完成品が不正に出回ってしまった場合には完成品を即日公開」という、モノを創る人間としてあるべき内容であった。
無論、自らの作品を管理し切れていなかったU2メンバーにも問題はあったと言えよう。デジタルデータは自己防衛が肝要であり、もし私が同じ立場にあったなら、iPodのストレージ領域にStuffItで暗号化圧縮したデータを保存しておくなど、セキュリティ面での対策を万全に施しておいたであろう。
事実、現在使用しているiBookのホームフォルダも完全に暗号化されており、ログイン時にも必ずパスワードが必要とされる念の入れ様。他人の手に堕ちた際に一番被害を被るのが自分であるから、そして保存されているデータのひとつひとつ(特に自作のマルチメディアデータや2000曲を超えるCDデータ)に絶大な思い入れがあるからこそ、自分以外の人間が絶対に触れられないような防護策を施してある。私がDVDデータを暗号化してiBookに保存しているということは、以前にもこのDoblog上で告白したとおりである。しかし、これら一連の行動はコンピュータを自らの頭脳の一部として操る人間にとって、当然の如く必要なことであると言える。

何にせよ、ことデジタルデータの扱いに当たっては‘モラルの問題’が一番大きい。おそらくU2の懸念していることは‘未完成品としてのNew Albumの流出’なのであろうが、この問題がもし日本で起きたとすれば、とりあえず時代の流れに乗ってP2Pソフトを使っている阿呆共が‘タダで貰えるんだからとりあえず貰っとけ’的な薄っぺらい動機からバンバンファイルを落としまくるのであろう。この問題に関しては以前研究室にて長野上司(※別名Yat the Brave氏)とも議論したことがあるのだが、現時点における私の見解としては以下の通りである。

外国人はリッピングデータを評価媒体として利用し、気に入ったら迷わずその作品を購入する。
しかし日本人はリッピングデータを‘タダで手に入ってラッキーなもの’という程度にしか認識しておらず、100円出してでも楽曲を購入しようという意識が極めて薄い。だからオンライン配信がビジネスとして成り立たないし、P2Pの不正利用がひたすら拡大し続けるばかりなのである。

経済的に決して貧しくない日本人が表沙汰「もっと裕福な生活を送りたい」と叫ぶ一方、裏では不正な手段でソフトやデータの交換を平然と行っている。
私は常々【‘自分さえ良ければいいや’とタカをくくり、いざ自分が不利になりそうな場面では‘どうして自分だけ?!’と逃げる現代の日本人気質】を極めて不愉快に感じている。(※事実、これをネタにコンテンツ展開しようというアイデアも目下進行中である)
現在貴方がコンピュータを少しでも不正な手段に利用しているのであれば、迷うことなく右のページに目を通すべきだ。貴方の‘自分だけ良ければいいや’という身勝手な行動が、確実に未来のデジタル文化を破壊していくのである。

最後に、私個人としては今後購入したいと思っている楽曲が目白押しである。既に発表されているT.M.Revolutionの新曲も気になるし、9月発売のaikoの新曲も期待大。無論、GS DESTINYのEDとなることが決定した玉置成実ちゃんの新曲にも期待していない訳が無い。音楽を創るのに絶大なパワーが必要であるという事実は、吹奏楽団での活動を通して楽器演奏を行ってきた私自身痛切に感じている。
…本当にモノを愛する人間は、不正コピーなど絶対に行わない。

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