PNG画像へICCプロファイルを埋め込む方法。

早速表題の件ですが。
Photoshop CS3から‘Web およびデバイス用に保存…’でPNG保存すると、書き出された画像にはICCプロファイルが埋め込まれない。

こればっかりはPNGの仕様上どうしようもないのかな〜と思いきや、色々ググってみたらこんな情報を発見した。

早い話が‘別名で保存…’からPNG保存するか、もしくはLeopard以降のPreview.appでPNG保存すればICCプロファイルが埋め込まれるらしい。(※無論、基画像にICCプロファイルが指定されていればの話。)
てな訳で、ウチの環境でも早速試してみる事にした。

コレが基画像。
…てか、正しくは基画像をPhotoshop経由でJPEG形式で書き出したもの。画質60・プログレッシブ・sRGBプロファイル適用で、サイズは約12kB。以前仕事用にIllustrator上で色相環っぽいものを描画する為のスクリプトを組んだのだが、今回はそのデータを流用した。

ちょっと余談になるが、そもそも私はJPEGフォーマットが好きじゃない。
デジカメ写真に関してはJPEGじゃないと圧縮率稼げないから仕方無いと思うのだが、仕事で解析データのコンタ画像を平然とJPEG圧縮して逆にファイルサイズデカくしちゃってるような連中を見掛けるとちったぁ勉強してきやがれと本気で思う。あと、Illustratorさえ使えばベクトルで扱えるような画像をWordに貼り付ける為だけにビットマップ変換しちゃうヤツ。

本題に戻ろう。まずはいつも通り‘Web およびデバイス用に保存…’でPNG保存したもの。インターレース指定。ICCプロファイルは埋め込まれていない。約29kB
ICCプロファイルに対応しているブラウザで御覧頂くと、先程のJPEG画像と比べてやや色抜けしているように見えるのではないかと思う。

※但し、今作業しているMacBook(Late 2006)上だとICCプロファイルが埋め込まれていない方がむしろ階調が滑らかに見えてしまう。カラーマネージメントだ何だ大騒ぎした所で、肝心の出力デバイスが相応の色域を持っていなければ何の意味も無いという好例。

続いて‘別名で保存…’からPNG保存したもの。こちらはICCプロファイルがきちんと埋め込まれているものの、ファイルサイズは約106kB。一節には余計なメタデータが大量に埋め込まれているらしく、書き出し後にメタデータを削除すると軽くなるらしい(が、面倒臭い)。

最後に、Snow LeopardのPreview.appからPNG保存したもの。ICCプロファイルが埋め込まれていて、約33kB
Photoshopの‘Web およびデバイス用に保存…’で書き出した場合より若干ファイルサイズが大きくなっているものの、埋め込まれたICCプロファイル分だと思えば充分許容範囲と言えよう。千奈美にPhotoshopでICCプロファイルを解除してからPreview.app経由でPNG保存した場合は、Photoshopで‘Web およびデバイス用に保存…’した場合とほぼ同等のファイルサイズになった。

取り敢えず、ICCプロファイルをどうしても埋め込みたい場合はPreview.appで別名保存、軽いPNGファイルをズボラに書き出したいのであればPhotoshopで‘Web およびデバイス用に保存…’すればいいようである。
てか、そもそもPhotoshopの‘Web およびデバイス用に保存…’ダイアログにICCプロファイルのON/OFFボタンさえ付いていれば何の問題も無い話なのに、どうしてこういう基本的な所の実装が甘いんだろう?? CS5での対応を心から期待したい。

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