DPPからiPhotoに位置情報を渡すのがとてつもなく面倒臭い件。

まさかこんなつまらん事に半日を費やす羽目になるとは思わなんだ…。

そもそもやりたかった事を箇条書きにしてみる。

  1. EOS 5D Mark IIIで撮影した写真データに位置情報を付与したい。
  2. 位置情報はGPSロガーで取得している場合もあるし、手動で指定したい場合もある。
  3. ファイル管理はAdobe Bridge、現像はDigital Photo Professionalで行う。

まず、EOS 5D Mark IIIには位置情報を付与する機能が標準搭載されていない。
別売のGP-E2なんてのがリリースされているが、あんな邪魔臭いモン本当に売れてるのか? と勘ぐってしまいたくなるレベル。

そこで、位置情報は愛用のm-241で取得する事になる訳だが、GPSが遮蔽される環境では使えないし、いつでもどこでも持ち歩いているとは限らない。バッテリ(eneloop lite)も6時間位しか持たないし。
GPSロガーも使いたいし手動で地図から位置情報を取得したいこともある…そんな我侭を叶えてくれるのがPhotoLinker
先代のGPSPhotoLinkerに対し有料化されてはしまったものの、機能は明らかに向上しているので買っておいて損は無さそう(※まだ試用期間だけど)。


さて、ここでCamera RAW画像にPhotoLinkerで位置情報を付与し、Digital Photo Professionalでブラウズしてみたところ、何故か位置情報が確認出来ないという不具合に遭遇した。
これに関しては、PhotoLinkerの設定ミスだった事がすぐ判明した。デフォルトではサイドカーファイルにしか位置情報が保存されない設定なので、写真データにも位置情報が保存されるよう変更しておかないとダメ。

続いて、サイドカーファイルに書き出されていた位置情報をCamera RAWファイルに書き加える事に挑戦。
使用したのはExifTool。しかし、これがまた巧くいかない。
ExifTool自体はそこそこ使い込んできたのでさっさと片付けるつもりだったのだが、位置情報のひとつである市町村表記にマルチバイト文字が含まれているとExif表記が化ける。charsetやらlangやら設定してみたものの全然ダメ。
尚且つ、肝心の緯度経度情報についても丸コピーすらままならない。どうも度分秒表記のクォーテーションが邪魔してるっぽい。
途方に暮れつつPhotoLinker上に読み込んだファイルを右クリックしてみた所、Synchronize metadataなる怪しげな項目を発見。これを試してみたら、サイドカーファイルの位置情報があっさりCamera RAWファイルにコピーされた。市町村表記についても無問題。

…と、ここまでが第一段階。

位置情報を付与したファイルをDigital Photo Professionalで表示してみた所、ようやくGPS情報が有効になった。
しかし、同時にある事に気付いた。

レーティング情報が全て消えたorz

私は現像したいファイルとそうでないファイルをレーティングで区別しているのだが、PhotoLinkerで位置情報を付与した際に何故かレーティング情報が消えてしまうらしいのだ。
これは困る。ホント困る。熱烈に改善を要望する。
騒いでいても仕方無いので,過去1年分弱の写真のレーティングを手動で付け直す羽目に。不毛過ぎる…。

レーティング情報が復活出来た時点で、位置情報付きのJPEGを出力してみる。
iPhotoに読み込んで位置情報を確認してみると…地図上にピンが表示されないorz
おかしい。これは絶対におかしい。元ファイルをPreviewで表示してみても、緯度経度の情報はちゃんと確認出来るし。

しかし、ここでふと市町村表記が埋め込まれていない事に気付く。これはDPP固有の問題っぽい。
PhotoLinkerで直接位置情報を付与したファイルをiPhotoに読み込むと問題なくピンがドロップされる事は確認済なので、多分この市町村表記の有無が原因なのだろう。
尚且つ「(撮影地の検索は無効)」とかこれ見よがしに表示されてるし。

とは言っても、緯度経度情報はちゃんと付与してあるんだからピン位ドロップしてくれよというのが一般ユーザの声(?)。
iPhotoの環境設定を漁ってみたら、撮影地の検索に関する設定を発見。
これを「自動」にしたら市町村情報が自動検索され、地図にもピンがドロップされた。
てか、市町村検索とピンのドロップが連動してるってのがもんのすごく不可解なんだけど、コレ誰も疑問に思わないの??

そんなこんなで、ようやくDPPからiPhotoに位置情報を渡す事が出来た。
今回得た教訓をまとめておく。

  1. 位置情報は、レーティングの前に付与しておくべし。
  2. iPhotoの撮影地検索は「自動」にしておくべし。
  3. PhotoLinker最高。但しレーティングの件については改善の余地有。

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