まぁ、『モーニング娘。』というユニット自体についても辻加護のキャラについても好き嫌いが分かれるところであろうが、個人的には辻加護の加入を機に『娘。』の好感度も随分上がったのではないかと思っている。
当初は話題性だけに支えられて結成された感が否めず、新メンバーの加入・卒業といった一連のニュースも、単なる話題性の維持としてしか受け取れなかった。だが、辻加護の加入は『娘。』の歴史においても特に異彩を放っていた。
他メンバーと比較しても明らかに低年齢だった2人からは、傍から見ても「本当にやっていけるのか?」という不安しか感じ得なかった。しかし、2人のキャラクターは年を重ねる毎にどんどんその個性を増し、遂には「『モー娘。』に辻加護ありき」という印象すら抱かせる程になっていた。歌唱力は勿論、ＴＶ番組でのトークやパフォーマンスも回数を重ねる毎にますます充実していった。そして、当初はアイドルヲタ連中ばかりが目立ったファン層に、『ミニモニ。』等での活躍を通じてポンキッキーズ世代の低年齢層を取り込んだことにも注目すべきであろう。

実際のところ‘W（ダブルユー）で本当にやっていけるのか?’といった不安は隠しきれない部分であるが、今はとにかく立派に育った2人の卒業を素直に祝ってあげようではないか。
辻ちゃん加護ちゃん、卒業おめでとう。