枝野「マスコミはヘリでの取材自粛を」→満足な記者会見も出来ずに何を言う!

12日夜の政府記者会見にて、節電と共にマスコミへのヘリを利用した取材自粛を求めた枝野幸男官房長官。
かつての震災でも、取材ヘリのプロペラ音で被害者の発する声が聞こえなくなるとの苦情が殺到していた手前、
マスコミのヘリ自粛は止むを得ないだろう。

ただ、マスコミに自粛を求めるからには、政府が入手したあらゆる情報は迅速に開示されて然るべきだ。
福島原発の爆発事故の映像は発表まで2時間半を要し、既に被曝者も出ていた。
たらればが無意味なのは承知の上だが、震災当初から必要な情報が迅速に開示され、広く専門家の分析を集約出来れば、このギリギリまで半径10Km以上の市民は自宅待機だなんて馬鹿げた判断には至らなかったであろう。
我が家も100Km以上離れているとは言え、雨が降ると言われる月曜日は出勤を控える予定だ。
と言うか、関東地方の企業については強制的に出勤停止を発動すべき自体だと思うのだが、私の意見など風評に過ぎないのか?

2時間半もの重大情報開示の遅れ。
90人中たった3人しかサンプリングしないで「3名の被曝者が出た」等と平気で言ってのけるお粗末さ。
会見を見ても「我々は粛々とやっております。現時点では安全です。この先事態が悪化しても真面目にやって居たんだから許して下さい」というような口実作りにしか見えない。
原子炉に損傷が無いなんて、誰も圧力容器本体を確認出来ない以上方便としか受け取れない。
海水注入だってもっと早く着手出来た筈なのに、格納容器内の損傷を最小限に抑えて、あわよくば震災後再稼働しよう等と目論んでいた輩は確実に居た筈だ。
この異常事態に、これだけお粗末な対応を余儀なくされている事がどれ程愚かな事か判らないのだろうか。
そして、放射線量を示す際にミリシーベルトとマイクロシーベルトを混用していることの愚かさ。
1ミリシーベルトアワー程度の放射線は浴びても直接害は無いだなんて、計測時の時系列変化にまで踏み込んで分析せねば何の意味も無い。1/3.6マイクロシーベルト秒をコンスタントに浴び続けていたならまだしも、数ミリシーベルトをコンマ数秒間で浴びたのであれば訳が違う。極端な話、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体の近くにヒトを放り込んだら一瞬で死ぬんですよ。数字のトリックに騙されてはいけないんですよ。

枝野さんは色々あって嫌いじゃないんだが、こんな時こそ当たり前にやるべき事をきちんとやって欲しい。
我々に託された未来を、守って下さい。

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