EPSONスキャナ『GT X-700』本格稼働…Digital ICE(TM)の威力とは??

購入後既に2ヶ月程経ってしまったハイエンドA4スキャナ『GT X-700』であるが、G5の導入に伴いようやく本格稼働出来る運びとなった。USB2.0 & FireWire両対応という事で、新旧のハードウェアに対して柔軟な対応が出来るのが特徴。デザインについても巧くまとめられている感があり、4800dpi/16bit RGBというハイスペックも相まって、ハイアマチュアDTPの世界では‘ホームユーススキャナの完成形’とまで謳われた程である。
実際にはiBook環境において動作チェックを行なっていたのだが、G5 + Cinema Display環境で動作する事により、カラーキャリブレーションがかつてない高精度で行なえるようになった。実際に取り込みを行なってみると若干輝度が高いようにも思えるのだが、プリンタ出力時に色調がおとなしくなってしまうことを考えれば、これ位で丁度いいようにも感じられる。

さて、色々いじくり回してみた所ちょっとしたトラブルに遭遇。USB2.0環境で16bitフルカラースキャンを行なった所、読み込みが半分程度進行した時点で原因不明のスキャナダウン。結局TWAIN起動元であったPhotoshop CS諸共強制終了せざるを得なくなってしまったのだが、FireWire接続時にはこういったトラブルが発生しなかった事から、USBとFireWireの安定性の相違を強く感じさせられる結果となった。

そして、EPSON製ハイエンドスキャナに標準搭載されている『Digital ICE(TM)』についても動作チェック。同じ素材を通常モードとDICEのそれぞれで取り込んでみたのだが、DICE使用時には細かい傷や埃こそ消えたものの、素材の凹凸部分がぼやけてしまったり、テキスト部分が欠けてしまったりといった現象が確認された。ペラの一発取込であれば絶大な効果を発揮するのであろうが、私のように取込後徹底的な補正を施す人間にとっては通常モードの方が取り回しがいいように感じられる。

『Canon PowerShot S70』9月下旬発売予定。

つー訳で、S50を愛用している私としては一瞬羨ましく思ったのですが仕様を見直して少々冷静になりました。というのも、旧モデルから強化されているのは画素数と連写機能位なモノで、手ブレ防止機能とか光学ズームの強化とか、そういった絵造りに直接影響するような部分がとことん疎かになっているのである。そして、S60発表時に問題とされたホールド性の悪さ(※S50はカバーの突起部分に指が引っ掛けられる分まだマシだった)についても相変わらずな模様。S50の画質にも多少限界を感じてきた今日この頃であるが、思い切って一眼レフデジカメでも買わない限り画質への欲求は満たされないんだろーなー…。

CCD-RAWの実力とは?

帰宅後はDoblog用に写真データの補正。早大の大隈講堂を撮影してきたのだが、日が照っていた関係で相当露出過多なものとなってしまった。

しかし、その辺は補正することでどうとでもなってしまうのがデジタルの利点。私が愛用している『Canon PowerShot S50』は、CCD-RAW(.CRW)形式での保存に対応している。RAWデータは16bit環境下で補正することが可能であり、16bitモードにネイティブ対応したPhotoshop CSであれば容易に編集出来るのだ。
ちなみに、RAWデータを無補正のまま書き出したのが右の画像である。閲覧環境によって見え方は若干異なるであろうが、少なくとも2つ下に添付した画像とは明らかに異なる色調に仕上がっていることがお判り頂けるかと思う。極論すれば、CRW形式での保存に対応していないデジカメは全く使い物にならない訳だ。

Photoshop CSでお絵描きしよう!

と言う訳で、寝る前に今日の成果をアップ。ラフは先日仕上げてあったもので、今日の日中にペン入れと色付けを行った。元々あっさり目に仕上げるつもりだったので、作業時間も程々。
しかし、Photoshopだけでここまで描けてしまうとPainterの存在意義がますます疑わしくなってくる。確かにウォーターカラーのシミュレーション等については圧倒的にPainterの方が有利であるものの、よほど特殊な効果を狙わない限りはPhotoshopで充分な気もする。

私はAdobe製品の正規ユーザですが何か?

原宿で野暮用をこなしてから帰宅。ようやくCreative Suiteが届いたので(寝不足を押して)早速インストール。

今回の変更点としてすぐ気付くのは、従来のシリーズとは一線を画すパッケージである。ディスクケースは4枚1セットの豪華版で、マニュアルもデザイナーによる活用例を示した簡易的な作りになっている。そしてインストールディスクが2枚だけとなり、従来のものと比べれば圧倒的にセットアップしやすくなった。
肝心の使用感についてはまだ何とも言えないが、起動にやや時間がかかるものの動作速度は随分と速くなった。特にGoLiveは従来のものと圧倒的に異なり、テキスト入力時のもたつきが一切無く、エディタ表示もより‘それらしい’ものとなった。とりあえず今日の所はインストール作業を完了し、GoLiveをいじったのみで終了。