モノをデザインする、ということ。(その2)

[関連したBlog]

私がP900iに乗り換えたことは先日も触れたが、色々いじくり回してみると少しずつ問題点が浮き彫りとなってくる。やはり一番気になるのは‘設定パネルの煩雑さ’で、目的とする機能がどこで設定出来るのか全く解らない。ただ、この問題に関してはFOMA端末がとことん多機能である以上致し方ない問題なのであろう。何の基礎知識もない一般ユーザが何処まで使いこなせるかは疑問だが、私自身はある程度ネットワーク関連の知識を持っているので、少なくとも操作マニュアルさえあれば一通りの機能を利用することは可能である。

しかし、そんな私であってもP900iに関して唯一許せない問題点がある。それはワンプッシュオープンボタンの位置である。通常携帯電話は右手(※それも特に親指)で操作する機会が多く、それ故主要なボタンは本体の右側に配置されるのが理想的である。しかし、P900iのワンプッシュオープンボタンは何故か本体左側面に配置されている。これでは携帯電話を取り出した瞬間にボタンを押すことが出来ず、本来の目的を果たすには至らない。
モノ作りを一言で語ることは勿論不可能であるが、最低限言えることは‘使い手の立場でデザインを考える’のが重要であるという、ただそれだけのことである。昨今の工業製品を目にしていると、そういったファンダメンタルな部分がおろそかになっているような気がしてならない。