PCはやはり‘難しい’のである。

仕事帰りに研究室へ寄り、上級生のアドバイスを受けつつマシンのセットアップ。
まずは先日発生した‘パーティションが切れない’という問題を解決することとなったのだが、CD-ROMからXPを起動しようとしているのに巧くいかない。原因はBIOSの設定が適切に行われていなかった為で、上級生にいじってもらった結果何とか解決。
続いては‘ネットワークに接続出来ない’という問題。これが解決されないとXPの認証が出来ないわ、ネットに繋げないわ、Windowsアップデートはかからないわ、プリンタや研究室のサーバにアクセス出来ないわでどうしようもない。しかし『マイネットワーク』には‘1394接続’なる訳の判らない接続方法しか表示されておらず、新規にネットワークを作成しようとしても矢張り1394接続でしか認識されない。その原因はイーサネットドライバが適切でなかったというもので、何となく1394接続を破棄してマザーボードのCD-ROMを挿入し、何となくドライバを再インストールしようとしたらCD-ROM内に該当のデータが発見され、言われるままにそれをインストールしてみた所ようやくLAN接続が可能となった。XPの認証も無事に行われ、その後のネットワーク接続においても何ら不具合はなかった。

とかく一般人からは「パソコンは難しい」と言われるが、これまで私にはその感覚が全く理解出来なかった。少なくとも、10歳にして初めてMacintoshに触れた際には、そのような感覚を全く抱かなかったからである。しかし、今回の騒動で‘パソコンが難しい’理由がよく解った。というのは、PCマシンがそもそも自分で組み立てられることを前提とする点に起因していたのである。
Windows対応を謳うLANカードであってもドライバが必須となり、起動ディスクをフォーマットしようとした際にはBIOSから起動ディスクの設定をいじらなければならないというのは、どう考えても一般人にとって非常に敷居の高い問題である。かく言う私自身もある程度PC事情には触れてきたつもりであったが、Macintoshにおいて拡張カードは自動認識されるのが普通であり、起動ディスクを切り替える際にはキーボードの所定のキーをプレスするだけで充分なのである。また、ディスクの管理は全て『Disk Utility』によって行われ、起動ディスクをフォーマット&再インストールしたい際は一旦OSのCD-ROMを挿入し、表示されるアイコンをダブルクリックするだけでOKなのである。少なくとも、BIOSのようなマシンのコア部分に触れる必要は一切無い。
PCはあくまで自作メインのコアユーザ向きなものであって、それを望まないユーザは素直にMacを使えばいいだけの話なのだ。その事実を改めて認識したのと同時に、何故Appleがそういったアドバンテージをビギナーに対して訴えていかないのか、いささか疑問に思う部分ではある。

与えられた仕事をより円滑に進める方法。

朝からお仕事。今日も例によって細かいタスクの処理が中心だったのだが、ここ数日気になっていたことに‘ワークフローの煩雑さ’があった。
現在の業務内容はひたすらサーバにデータを転送してはブラウザで確認するという作業が中心になるのだが、使用しているブラウザがIE6ということもあり、お世辞にも作業効率がいいとは言えない状態である。また、IEを立ち上げた際には多数のウィンドウを同時に展開することとなり、ウィンドウそのものの管理すらままならなくなってしまうのだ。特にシステムの生成するヘッダファイルに適切なタイトルが埋め込まれていない為、サイドバーのボタンからウィンドウの内容を判断出来ないのが何とも煩わしい。これでは、本来扱われるべきデータだけに意識を集中することは困難である。

そこで、サーバのデータにアクセスする為のフレームを即興で組むことに。ソースコード自体は大したことないもので、ものの5分程度で作業が完了してしまった。類似するコンテンツを同一のウィンドウに展開することで画面がすっきりとまとまり、最小化した際のタイトルもHTMLのヘッダに打ち込んでおくことで判別しやすくなる。
早速これを使ってみたのだが、作業がすこぶる快適になった。他のスタッフにも紹介した所非常に評判が良く、今後は職場の全マシンで同様のフレームが利用されることとなった。時代の流れは徐々に‘成果主義’へと傾きつつあるが、肝心の成果を挙げる上で最も重要となるのは『発想力』なのである。そこに必要な技術が如何に単純なものであったにしても、それを思い付くか思い付かないかは個々の能力に依存する部分が極めて大きい。「そんな事俺にも出来るよ」等というのは言い訳に過ぎない。